• 小犬と暮らす―遠景近景
    24.1.18「Vol.17 冬の風物詩(4)―ジキル博士とハイド氏?NEW!
    24.1.4「Vol.16 冬の風物詩(3)―カイカツですね~!?
    23.12.28「Vol.15 冬の風物詩(2)―犬のサウナ?
    23.12.21「Vol.14 冬の風物詩(1)―イヌマチ慕情
  • 精読乱読―本のことアレコレ
    23.5.13 更新「2022年度の海外ミステリー小説ベスト1」
  • 韓流ジャカルタUSA―海外よもやま話
    (23.3.2 更新)
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小犬と暮らす―遠景近景

  • Vol.17 冬の風物詩(4)―ジキル博士とハイド氏?(24.2.18)

    この写真は、ルークがわたしの掛布団の上に寝ている様子。夏は暑いので、窓の下に寝ていますが、冬になると、こうやって一晩中、くっついて寝るようになります。

    これはこれで可愛いのですが、困るのがわたしの寝場所。

    「ほれほれ、入れてくれよ~」などと言いながら、写真の右側から掛布団の下に身体を入れていくことになります。そうすると、犬ならば普通は飛び起きそうなものですが・・・・、この子は全然、動きません。

    ルークはとても繊細で怖がりな犬です。なので、昼寝をしている最中にちょっとでも音がすると飛び起きてワンワン吠えるし、チャイムが鳴ったり、廊下を人が通ったりしても同じです。わたしにくっついて昼寝をすることもよくありますが、そうした時でも、わたしがちょっと動くとすぐに飛び起きる。そんな犬なんです。日中は。

    ところが、夜になって、さぁ、おやすみ、となるとなぜなのでしょう? 何やらすごく大胆不敵なのですね。ちょっとくらい押してもビクともしません。まるで別犬です。

    ジキル博士とハイド氏は確か、二重人格の話だったと思いますが、だれかこの二重”犬”格の謎についても解き明かしてくれませんかね!?


  • Vol.16 冬の風物詩(3)―カイカツですね~!?(24.1.4)

    先日、ヒナちゃん(チワワ♀5歳)のパパから「お~、ルーク君がカイカツに歩いていて可愛い!」と言われました。冬にはそういう言葉をよくかけられます。

    「ルーク、何だか元気じゃない?」とか「あれ? 動きが素早いね」とか。

    ということは、夏場はどれだけトボトボ歩いていることやら。

    カイカツ(快活)か~・・・・。確かに、冬場のルークには勢いがあります。「お散歩行く?」と言うと、自分から玄関へ突進。外へ出ても、リード(手綱)を力強く引っ張り、どんどん歩行距離を伸ばしていきます。写真は、家から人の足で歩くと20分弱くらいの場所にある高台の公園。冬のお散歩ではかなりの頻度でここまでやって来られます。

    逆に、夏場に「お散歩行く?」と言うと、一目散にクレート(犬小屋)へ。クレートはルークが入れるぎりぎりの大きさだから、そこに入れば無理やりは連れ出されないと分かっているんですね。頭いい!

    まぁ、見たとおりのモフモフですから、一年中、ダウンジャケットを着こんでいるようなもの。気温が一桁になると「あ~、気持ちいい!」となるに違いありません。

    だから、繰り返しになるけれど、Vol.15 で書いた”日光浴”が不思議なんですね~・・・・。いや、あれ、絶対暑いでしょ。本当に”トトノッて”いるんだろうか。

    だれかに聞いてみたいところなのだけど、だれに聞いたらよいのやら、です。ちなみに、犬友さんたちに聞いてみると答えはいつも「寒いからじゃないですか」。でも、そういう犬たちは皆ふだんから寒がりなんです。ルークは逆ですからね~・・・・。

    ある本で読んだのですが、犬やネコの生態についてはまだ分からないことがほんとに多いのだそう。なぜ他の犬がオシッコをした跡にオシッコをかける(上書きする)のかもわかっていないそうですよ。

    う~ん・・・・面白い。そして興味深い謎多し! 法学者よりも犬の生態学者の方が向いていたかもしれない。
  • Vol.15 冬の風物詩(2)―イヌのサウナ?(23.12.28)

    さて、これも冬によく見られる光景。晴れた日のリビングは冬でもかなり温かくなります。というか、直射日光の下だとかなり暑い。

    なのに、小犬は一番日の当たるところに陣取ります。写真だと分からないでしょうけれど、この瞬間、ルークの目はギラギラ、息はハァハァ。もちろん、背中はもうアツアツ(熱々)です。

    と、この状態を我慢して、我慢して、限界まできたら、すくっと立ち上がり、家の中の最も北側に位置する部屋へ一目散。その部屋の北側の窓の下で涼むのです。

    最後に、水を飲みに来て、ゴクゴク。で、終了。かと思いきや、これをもう1クール続けることもあったりします。

    何やら、人間がやっているサウナのようですね。

    ルークもこうやって”ととのっている”のだろうと思います。

    暑いのが大の苦手で、冬が大好きな子なのに何だか不思議だなぁ・・・・。
  • Vol.14 冬の風物詩(1)―イヌマチ慕情(23.12.21)

    冬はルークの季節。

    待ちに待った、という感じで玄関へ飛び出し、お散歩へといった光景が見られるようになります。これに比べて、夏のお散歩へのルークの嫌がり様ったらもう・・・・。

    でも、分かります。その気持ち。だって、人間がダウンジャケットを365日、身につけたままにしているようなものですからね。真夏にダウンジャケットを着て散歩しろ。まさに拷問でしょう。

    さて、冬のお散歩の調子は概して良好なのですが、一つ困ったことが。というのも、夏は暑いので早く帰ろうとするのですが、冬は逆でお散歩途中で急に立ち止まるのです(写真はその様子)。

    そして、その時間が長い! 気温が5度とかいった状況で、このタチドマリをやられるともう大変です。しかも、日陰でやられるともう最悪。いくらリードを引っ張っても、頑として動こうとしません。

    何をしているのか(何を考えているのか)いつも不思議です。多分、他の犬を待っているんじゃないかな。この子は臆病なくせに、他の犬ともちょっとは触れ合いたい気持ちが強いので。

    というわけで、冬のお散歩でこのタチドマリが発動されたら、わたしはもう観念して、その場でスクワットなどをやっています。通り過ぎる人々からは奇異な目で見られますが、自分も還暦近くになってきたので、もうどうでもいいやと思うようになってきました。

    何を思って(想って?)のタチドマリかは分かりませんが、そうしたいっていうのなら良いじゃありませんか。小犬にとってはせっかくの冬(のお散歩)だものね!

  • Vol.13 ボクはにおワン!(23.11.27)

    ルークが他の犬たちと全く違うところ。

    いくつかありそうですが、最たるものは、体臭がない(!)ところだと思います。

    嘘ではありません。本当に全くしないんです。犬は獣ですから、獣臭のようなものがするのが普通らしい。でも、この子の場合はそれが全くない! 不思議だけど、そうなんですね~・・・・。

    ただ、1年に何度か、お散歩から戻った時に、頭頂部から青魚のような臭いがすることがあります。発情期なのでしょうか? よく分からないのですが、そんな臭いがすることがたま~にある程度。うちでは、この臭いのことを「鯖臭(サバシュウ)」と呼んでいて、「あ、今日、サバシュウしているね?」「あ~、確かに!」といった会話になります。


  • Vol.12 わんわんトリコロール!(23.10.10)

    写真は、ルークとその友達たち。

    左がMちゃんで、真ん中がE君。Mちゃんは、身体は大きいけれど、まだ1歳ちょっと。ルークと同じ犬種なので、妹分のような感じです。E君は、年齢は忘れたけれど、とにかく(犬にとって)良い匂いがするらしく、他の犬たちから大人気。ルークもE君と会うと、臭いをかぎまくって、そばから離れようとしません。

    で、今日のこの写真ですが、犬たちの毛色のベスト3が見参! 茶色、黒、白。そうです。まさに、”わんわんトリコロール”。

    1位は、圧倒的に茶色。これは、飼育頭数(多分)ナンバーワンのトイプードルの代表的な色が茶色だから、なのですが、その他の犬種でもやはり茶色は多い。ミニチュアダックスフンドがそうですし、柴犬も同様。ポメラニアンやコーギーもそんな感じですね。

    面白いのは、茶色の犬たちの名前。とにかく、「ココア(ココ)ちゃん」が多い! 同じ名前の子たちというのは意外と少ないのですが、茶色の犬たちだけは例外なようで。

    2位と3位は微妙なところ。地域によって違うのでしょうが、ルークの友達たちを見ていると、2位は黒。プードルと柴犬に黒が多いです。黒い犬の飼い主は、一癖あるような人が少なくないような。うちのカミさんとかね(オフレコ)。

    3位の白は、わたしの印象では、ビションフリーゼ。「大福」という名前のビションフリーゼがいて、本当に大福餅のよう。

    毛色が違っても犬たちは、基本的に仲が良いです(人間たちも見習うべきですね。)。犬たちの世界で「自由・平等・友愛」を表す三色旗(トリコロール)が作られるとしたら、その3色は茶色・黒・白でしょうね。茶色=平等、黒=自由、白=友愛かな~・・・・。



  • Vol.11 違いの分かる男(23.9.21)

    写真には2本の歯ブラシが写っています。

    一方がルークの、もう一方がわたしの歯ブラシです。

    右側のものは、真ん中が黒ずんでいて、何だかな~という感じですね。ペット用の歯ブラシだから、何だかな~、レベルでもまぁ良いんじゃない!?

    いやいや、うちのセジャ(若君)がそんな、何だかな~、レベルのものをお使いになるわけがないでしょう。

    右の歯ブラシの黒ずんだ部分は、豚の毛、周りの白い部分は、鹿の毛。そうです。自然素材で、二層構造という精密な造りとなっているのですね。お値段も高いです。

    1本、1000円!

    思わず、後退りしそうになる価格ですが、この歯ブラシを手に入れるまで、ルークの歯磨きは本当に大変でした。嫌がって、暴れて、挙句の果てには、歯ブラシをこっちが手に持った瞬間にすべてを察し、一目散にクレートに入って閉じこもり数十分は出てこない。そんな調子だったのです。

    ところが、試しに・・・・いや、藁にも縋る思いで、この高級歯ブラシを飼ってみたところ、あら不思議。ルークが歯磨きを嫌がらなくなって驚きました。もって、「違いの分かる男」に認定。

    ちなみに、もう一方がわたしの歯ブラシです。普段から健康に気を遣っているわたしですから、お値段はさらに高騰し、

    1本、2000円!

    なわけありません。これは出張先のホテルで部屋に置かれていた歯ブラシです。なので、

    1本、0円!

    いや、わたしも違いが分からないわけではないのですよ。念のために申し添えておきますが。しかしいろいろと事情が。。。。



  • Vol.10 三尺下がって師の影を〇〇〇!?(23.9.3)

    「三尺下がって師の影を・・・・」とくれば、「踏まず」ですよね。

    ウェブ検索をしてみると「弟子が師に従うときは、師を敬い礼を尽くせという教え。師に随行するときは、三尺(2.7mほど)離れて歩き、師の影を踏まないようにしなくてはいけない。もとは仏教の作法であり、師僧に従って歩くときの心得。本来は、「弟子七尺去って師の影を踏まず」という」といった説明が出てきます。

    しかし、我が家では、〇〇〇に入るのは「踏まず」ではありません!

    「作る」です。そして、「師の陰を」ではなく、「師に影を」となります。

    写真を見てください。弟子(=わたし)が師(=ルーク)のために日陰を作ろうと頑張っている様子が窺われるのではないでしょうか?

    そうです。真夏の太陽はギラギラと照りつけますから、真っ黒の毛皮でおおわれている、わが師(=ルーク)には大変な苦行となります。なので、道中で悟りを開いておられる(=ウ〇コやオシッコをしている)間は、弟子(=わたし)が身体を張って、影をお作りすることになります。

    無論、弟子(=わたし)の背中も熱々ですが、師の悟り(=無事にウ〇コやオシッコをされたこと)の恩恵を少しでも受けられたと思えば、幸せな気持ちになります。もちろん、悟りを開かれた後の始末(=ウ〇コの処理やオシッコ跡への水かけ)も喜んでさせていただいております。

    夏の間はこのようにして毎朝、悟りが開かれていきます。

    今日も一日、良い日でありますように。合掌!

  • Vol.9 おまえの「は〇」が役に立つ ♬(23.7.17)

    おまえの「は〇」が役に立つ ♬ といえば、頭を中を流れるのは、シャンシャンという鈴の音と『赤鼻のトナカイ』の唄・・・・のはずだけど、我が家ではちょっと違う。

    空欄に入る一文字は、「な」ではなく、「ら」が正解。

    わたしがいわゆるメタボ(メタボリックシンドローム)と評されるようになってからかなりの月日が経つ。メタボだとちょっとだけ可愛らしく聞こえる(?)が、ハッキリ言って、単なるデブ(肥満)である。

    ところが、このみっともない「はら」が役に立つことがある。おそらく、何らかの役に立つ、この世で唯一の場面と言ってもよいだろう。

    何だろう? いつだろう? 本当にそんな場面ってあるのか?

    あります。ルークの毛をブラッシングしたり、カットしたりする時。それがその場面。

    今まで何度も書いてきたように、うちの小犬は我がままというか、好き嫌いが多いというか、とにかく、嫌なことは徹底的に嫌がる性格である。ブラッシングやカットもそうした”嫌な事”の一つ。だが、それをしないわけにはいかない。この犬種は、キレイな毛並みをしてはいるが、その一方で、とても毛玉ができやすいのである。なので、放っておくと、毛が絡んで、フェルトのようになり、そうした毛玉が体中にできてしまう。数日に一度はブラッシングやカットをしないわけにはいかない。

    ペットサロンでプロのトリマーにやってもらえばいいじゃん。

    YES. ルークを飼い始めた当初、3度だけペットサロンでブラッシングやカットをしてもらった。しかし・・・・である。ルークは精神的に疲れ果て、魂が抜かれたかのようになって家へ戻ってきた。見てられなかった。犬も人間と同じで個体差がある。何とかしなければならない。で、カミさんとわたしは一念発起して、なんと”自分たち”でシャンプー&ブラッシング&カットをすることにしたのである。この話もまたすごい話なので、別な回に書こうと思う。

    というわけで、ルークは生後半年以降、ずっと家でブラッシングやカットをしてもらっているのだけど、嫌なことには変わりはない。で、ぐずりまくるのだけど、作業台の上に載せられて、ブラッシングやカットをされている時に、わたしが横に立って、ルークのお尻をわたしの(突き出た)はらにくっつけてやると、あら不思議! 何やら安心するようなのである。それまでの”ぐずり”がおさまって、ブラッシングやカットがスムーズにできるようになる。

    あぁ、だから、どんなダイエットも成功しないのか! やはり物事には何かしらの理由がある。この突き出た腹にも理由があったわけだ。理由があるどころか、だれか(=うちの小犬)の「役に立つ」とは何て利他的ですばらしいことか。

    結論。わたしの「はら」が役に立つ(ときもある)!

  • Vol.8 エレベーター奇譚(下)―不思議な犬”嫌い”さんの話(23.6.10)

    今日の主人公は、マンションの上層階に住むSさん。おそらく90歳近くなのではないかと思うが、チャキチャキとしたスーパー元気なお婆さんだ。腰はかなり曲がっているが、ガニ股で風を切り裂き、グングンと歩いていく姿をよく見かける。10年ほど前に、エレベーターで一緒になり、古新聞を運ぶのを手伝ってあげたことがきっかけで、時々、言葉を交わすようになった。

    で、このSさんが何と、大の”犬嫌い”!

    何だか雰囲気がおかしいなと思っていたが、エレベーターの中でルークと何度目かに会った時に、申し訳なさそうにボソボソと話し始めた。

    「あのさ~・・・・。実はわたし、犬が大の苦手でね。これはもう何だか生まれつきでさぁ。どうしようもなくってね~・・・・」云々

    そうか、だから微妙な雰囲気だったのか。Sさんは、それから何度も「ごめんね。ごめんね」と言って、上の階へと上がっていった。

    で、そんな告白があってから、確か数か月後のこと。またSさんとエレベーターでご一緒すると、次のように言い出したのである。

    「あのさ~・・・・。不思議なんだけどね。わたしって、ほら、犬が嫌いじゃない? 話したでしょ。でもね、どうしてだろうね。自分でもわからないんだけど、この子(=ルーク)は大丈夫な感じなのよ。この子を見てるとさ。何だか、わたしも元気になってくるのよ」云々

    面白いなと思うし、(良い意味で)すごいなとも思う。

    どうしてもダメだと思ったもの/ことがそうじゃないこともある。最近の戦争のニュースなどを耳目にするたびに絶望的な気持ちになるが、Sさんの言葉を聞いていると、何とかなる可能性もゼロじゃあないんじゃないか、と思ってしまう。

    そして、ルークの素晴らしさを感じないではいられない。「Vol.1  トモダチのこと」で登場してもらった、”リュックのおばさん”もルークに会えるとその日の運が良くなった気がして元気になれる、と言っていた。少なくとも、わたし自身は、Sさんと”リュックのおばさん”を元気にしてあげられるような素晴らしさは持ち合わせていない。でも、ルークは会える/見かけるだけでだれかを元気に/幸せにできるし、日々、実際にそうしている。なんてすごいんだろう。すごすぎる。そうは思いませんか!?

  •  Vol.7 エレベーター奇譚(中)―重力には勝てない?(23.6.7)

     ルークは「芸」ができない。というか、ほぼしない。

    「お手」もしないし、「おいで」も無理。「待て」もできない。正直、「お手」はどうでもいいが、「おいで」ができないのはちょっと寂しいし、「待て」ができないのは場合によってはちょっと危ないとも思う。

    そして、定番の「お座り」。

    もちろん、これもできないし、そもそもやる気がない。ただ、「お座り」は、おやつを鼻先に持っていくと(しぶしぶ)するようになった(右の写真のとおり!)。でも、単に「お座り」と言っても効果なし。「おまえ、おやつ、持ってないじゃん」といった目でこちらを見つめ、そのうちに踵を返してどこかへ歩き去ってしまう。

    ところが、そんなルークが思わず「お座り」してしまう場所がある。

    それがエレベーターの中。降下中のエレベーターの中で、チラッと首輪を上に引っ張ってやる。すると、するのである。「お座り」を。

    重力の関係だろうか?

    ルークは、家では、セジャ(韓国語で「王子様」の意味)と呼ばれ、妻とわたしを下男下女のように従えているが、降下中のエレベーターの中では勝手が違うらしい。

    さすがのセジャも重力には勝てない!?

  • Vol.6 エレベーター奇譚(上)―不思議な犬好きさんの話(23.5.21)

    マンション暮らしなので、エレベーターの中ではいろいろな人たちと出遭う。

    ルークと暮らすようになってから変わったことの一つに、エレベーター内での人間関係がある。それまでは、簡単な挨拶くらいで、ほぼ無言という毎日だった。しかし、ルークを抱っこしていると新しい風が吹く。人々の口元が妙に緩い。そして、よそよそしさの壁をヒョイと乗り越えてくる(から驚く)。

    今日の話の中心人物であるオバチャンもその一人。そのオバチャン自体は昔から知っていた。小柄で目がクリクリとしていて、ちょっとお洒落。若いころはアイドル系でかなりモテただろうな、という感じの70代くらいの高齢女性。

    オバチャンはそんな感じで見てくれは良いのだけど愛想がない。挨拶をしてもちょっと頷くくらい。厳しい顔つきで、もちろん無言。ところが、ルークと一緒にエレベーターで会うようになってからというもの、

    「まぁ、可愛いわね~!」「あら! お散歩に行くの?」等々

    クリクリとした目をキラキラさせながら、毎回、話しかけてくるようになった。そして、時には、ルークを撫でてくれたりもする。

    だから、こっちも「ありがとうございます」とか「そうなんです。でも、この子はお散歩があまり好きじゃなくて」などと言葉を返したりするようになった。

    がしかし。

    エレベーターには、いつもルークを連れて乗っているわけではない。わたし一人で乗っているほうがよっぽど多い。なので、オバチャンとも単体同士で遭遇することのほうがやはり多い。

    で、オバチャンとエレベーターで出遭って、こっちも「あぁ、あのオバチャンか!」と思うから、「こんにちは!」とか明るく挨拶して、向こうからも「あら、今日はワンちゃんはいないの?」「あ、はい。この後にお散歩でして」なんて会話が続くかと思うじゃないですか。え、思わない? 思うでしょ、普通。ところが、エレベーター内はシーンと静まりかえったまま。

    「え? なんで? これじゃぁ、昔のままじゃん」と心の中でまごついているうちに、チーン。わたしが降りる階にエレベーターは到着。降りる際にもう一度だけ「失礼します」とか言ってみるけれど、オバチャンは「は? オメェ、早く降りろよ」とでも言いたげにちょっと頷くだけ。

    いや、びっくりした。びっくりしたが、その後、いつ会ってもこのパターンは不変。ルークと一緒にいるときにオバチャンと居合わせるとスーパーフレンドリー。単体同士で会うとガン無視。このパターンがもう9年(!)近く続いている。

    なんで? どうなってんの?

    カミさんといろいろと推理してみたが、有力説は、オバチャンはルークしか見ていない、というもの。つまり、オバチャンは本当に、本当に、本当にルークしか見ておらず、わたしのことは全く眼中にない、というもの。

    確かに、「まぁ、可愛いわね~!」「あら! お散歩に行くの?」などと言われてはいるものの、この9年近くの間、オバチャンとは一度も目が合ったことがない!

    オバチャンは犬好きさんだ。正真正銘、本物の犬好きさんだ。芯のある犬好きさんだ。だから、オバチャンは基本的に素晴らしい。でも、わたしにももうちょっとだけフレンドリーに接してくれないかな~・・・・。

    それって贅沢なことなんでしょうかね? そうなんでしょうねぇ~・・・・。
  • Vol.5 おまえは時間に正確な男だ!(23.5.20)

    おまえは時間に正確な男だ・・・・とわたし自身が言われたことは(多分)ない。しかし、わたしはルークによくそう言っている。

    顔を見つめる。鼻先でツンツンとする。果ては、飛び掛かってくる。そうやられて時計を見ると、昼の12時00分か午後7時00分。

    つまり、ランチとディナーの時間である。

    驚くのはその時間把握の正確無比なこと。毎回ではないけれど、ほぼピッタリということが本当に多い。なので、いつも感心してしまう。

    もちろん、ルークには、時計の時間を理解するなんて芸当はできない(し、そんな犬がいるという話も聞いたことがない)。毎日、起きる時間はかなり違うので、「朝ご飯を食べてから●●分」といった感覚も持てないだろう。ある程度はあるにしても、誤差が数分というのは信じがたい。

    だから、つい口に出して、話しかけてしまう。

    「おまえは時間に正確な男だ!」

    皆さんの愛犬たちもそうなのだろうか? ネコちゃんはどうですか? ときどき、ブログに「返信機能」を付けてみようかな、とも思うけれど、付けたら付けたで厄介なことになったりするのでしょうね。やっぱりやめておきます!

  • Vol.4 ウ〇コが混ざる(!?)こと(23.4.12)

    自分のウ〇コと他人のウ〇コを”混ぜた”ことのある人は少ないだろう(*汲み取り式トイレや浄化槽だともちろん”混ざって”しまうだろうけれど)。

    しかし、わたしにとってはそれは割と普通のことである。「普通」ってどういうことよ? だれもがツッコミたくなるはずだ。昔はわたしもそういう人間じゃなかった。しかし、犬と暮らせば・・・・なのである。

    犬と散歩に行くと、彼/彼女はウ〇コをすることが多い。歩くことで、and/or 他の犬たちのオシッコの臭いなどを嗅ぐことで、脳や腸が刺激を受けるからだろう。

    まともな飼い主であれば、犬たちが外でウ〇コをしがちなことは分かっている。なので、ウ〇コ取り専用の袋を携帯し、それを使って愛犬のウ〇コを回収し、自宅へ持ち帰り、家のトイレでそれを流す。

    多分、多くの家ではそんなところだろう。しかし、わが家ではルークのウ〇コはすぐにトイレへは流されない。ウ〇コ入りの袋は口を縛られたまま、しばらくの間、玄関の隅に鎮座する。そして、しばらくの時間が経ち、わたし自身が便意をもよおす。すると、ルークのウ〇コが入った袋はわたしに摘まみ上げられてトイレへ持ち込まれ、最終的に、二人のウ〇コは仲良く(?)流されていくのである。

    さて、このまま話を終えると「何なの、この人?」となってしまうから、ちょっとだけ言い訳じみたことを記しておこう。

    一つは、何と言っても環境に優しいこと。2度流すところを1度にすれば、それだけ水を使わずに済む。これは良いことだ、と強く思う。

    もう一つは、少しだけ誇らしい(!?)気持ちになれること。「はっ? 誇らしい? やっぱり何なの、この人!」 いやいや、でも次のように考えてみてはどうか。冒頭で書いたように、自分のウ〇コと他人のウ〇コは混ぜないし、混ざらない。これが普通の人の普通の考え方だろう。だからこそ、なのである。だからこそ、ウ〇コが混ざるほどの緊密な関係を気づけるチャンスがそこにあるのではないか。この世の中の他のだれともしないことを、わたしとルークができる機会がそこにある。

    「混ぜてもミックス」とは、その昔、サークルの後輩が泥酔して吐いた名言(迷言)であるが、「混ぜても誇らしい」というのが、わたしの偽らざる心情である。

    ・・・・とは書いてみたものの、犬を飼っていない方々には分かってもらえないだろうな~・・・・。まさか、犬を飼っている皆さんにも分かってもらえなかったらもっと悲しいな~・・・・。

    だれか「わたしも「混ぜても誇らしい」です」という方がいたら、密かに連絡ください。仲良くしましょう!
  • Vol.3 日本のオジサンが世界で一番「孤独」であること(23.4.1)

    2018年のこと。イギリスで、●●を担当する大臣の職が創設された。●●に入るのは何でしょう?

    答えは、Lonliness。カタカナで書けば、ロンリネス。え? まさか「孤独」!?

    そう。2018年以来、イギリスには、孤独担当大臣なる大臣がいて、孤独問題対策を進めているのだそう。孤独が原因の体調不良による欠勤や生産性の低下など。その悪影響は甚大らしい。ある調査によれば、年25億ポンド(約3540億円)もの損失とのこと。国家を揺るがす大問題と目されるわけである。

    うへ~・・・・そうなんだ、と思っていたが、数年前に行われた国際比較調査にはさらにビックリ。その調査の結果、孤独の度合いが一番深刻なのは・・・・日本のオジサンたちだったのだそう!

    この国際比較調査結果について詳しく書く余裕はないけれど、ルークのお散歩に行っていると「いや、確かに!」と思わされることが多い。

    皆さん、今度、犬を連れてお散歩をしている人の表情を見てみてください。すると、女性の方がイキイキとした顔つきをしていることが多いはず。一方、オジサンはどうか? せっかく愛犬と一緒にいるというのに、無表情というかしかめっ面というか、そんなのばかり。

    そして、犬を連れた人同士が会話をしている場面も観察してみてください。おそらく、そこにいるのは女性ばかりのはず。オジサンが混ざっていることは少ないです。多分。

    いや、全員がそうだってわけじゃないんだけどね。割合ですけどね。でも、愛犬とお散歩中のオジサンたちがムスッとしている割合は高いです。

    ある意味、すごいなと思います。愛犬とお散歩でしょ? 人生の中でも最も素晴らしい時間の一つなのに・・・・。どうしてなんだろうね? これじゃあ、孤独にもなるわけだよ。

    でも、これって日本で犬を飼っているオジサンだけに見られる傾向なの? それとも、イギリスで犬を飼っているオジサンたちも同じなんだろうか?

    だれか研究して教えてください。
  • Vol.2 『蹴りたい背中』じゃなくて(23.3.28)

    ある日の真夜中のこと。喉にカーンっというすごい衝撃を受けて目が覚めた。

    半分眠りながら咄嗟に思ったのは、あっ、逃げなきゃ、ということ。直下型の巨大地震が来たと思ったのである。

    ところが、瞼を開けて辺りを確認しても、部屋が揺れている様子はない。おかしいな、と思って、顔を少し下へ動かした瞬間。何か暖かいものを感じて驚く。そう、喉からわずか数センチ先のところに小犬君の肉球があったのである。

    その瞬間、すべてを了解した。ルークがねぼけて、わたしの喉を思い切り蹴ったのだ。

    それにしても、尻を蹴られるとかではなくて、まさか、喉を蹴られるとは・・・・。尻といえば、わたしがカミさんに「この家ではまさに夫が妻の尻に敷かれて・・・・」みたいなことを言ったところ、カミさんは「あんたが勝手にわたしの尻の下に入ってきたんでしょ」と言い放った(言いやがった、と書きたいがグッとこらえて、言い放ったと記す。)。

    踏んだり蹴ったり・・・・ではないが、尻の下に入ってきたと罵倒されたり、熟睡中に喉を蹴られたり。

    Life is serious, but being with my dog is always wonderful!
  • Vol.1 トモダチのこと(23.3.21)

    わたしが一人で散歩をしていても、だれかから声をかけられることは・・・・ない。ガラが悪いからだと思う。

    ところが、同じ服装なのに、ルーク(うちの小犬)とお散歩をしていると、まぁ、たくさんの人たちからお声がかかって驚く。

    「かわいいわね~!」「まだ子供なの?」「あら~、珍しい犬ね。犬種は何なの?」etc.

    といった一言から始まり、以来、会うと立ち止まって話をするようになった人が何人もいる。名前は知らないし、もちろん連絡先だって知らない。立ち話をする時間は長くても数分。コロナ禍になってからは、マスクを手放せないので、元の顔さえはっきりとは思い出せなくなった。

    厳密な意味での友達じゃないからトモダチ。

    不思議なもので、そうしたトモダチとは何日も連続して会うこともあれば、とんと姿を見かけなくなることもある。数日や数週間とかの騒ぎではない。長いと数年(!)見かけなくなるのである。

    すると何やら心配になり、「リュックのおばさん(とうちで勝手にそう呼ばせていただいているトモダチ)、ずっと会わないな~。元気かな~」といった会話が家の中で交わされることになる。会話の中で上がってくる頻度は、ひょっとしたら、友達よりも多いかもしれない。

    そうしてある日。通りの向こうから手を振って近づいてくる人がいる。

    リュックのおばさん! 

    満面の笑みだ。元気だった。ルークもワンワンと駆け寄っていく。「久しぶりですね~」「元気だった?」「この子に会えると運が良くなるの」「え~、それは何とも有難いです」ルークと暮らしていなければ、まったく接点のなかったはずの人たち。いやトモダチたち。

    ルークを飼う前に、たくさんの本を読んだけれど、トモダチのことはどこにも書かれていなかった。トモダチに会えると、何だかホッとするし、晴れやかな気持ちになる。多分、ルークもそう・・・・だと思う!?
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精読乱読―本のことアレコレ

  • 2023.5.13 2022年度の海外ミステリー小説ベスト1 

    1年間365日、ほぼ毎日、何かの本を読んで暮らしています。2022年度のミステリー小説ベスト1(もちろん主観的なベスト1)は、

    見知らぬ人』 (創元推理文庫 M ク 28-1)

    以下は、「BOOK」データベースからの紹介になります。

    「これは伝説的作家の短編の見立て殺人なのか? ――イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の教師をしながら、ホランドの研究をしている。ある日、クレアの同僚が自宅で殺害されてしまう。遺体のそばには“地獄はからだ”と書かれたメモが残されていたが、それはホランドの幻想怪奇短編「見知らぬ人」に繰り返し出てくるフレーズだった……。作中作が事件を解く鍵となる、2021年海外ミステリ最高の注目作! 英国推理作家協会(CWA)賞受賞作家が満を持して発表し、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長編賞受賞へと至った傑作!」

    内容も面白かったけれど、自分的には、「:」や「 / 」の使い方が文章表現的な意味で斬新に感じられました。SNS時代の文学作品だなぁ・・・・と。

  • 2023.2.27 村上春樹”さん”へ手紙を書く

    村上春樹さんといえば、もちろん、あの村上春樹さん。その村上春樹さんへ手紙を書く。それがこの数日間における最大のミッションだった。

    なぜ一介の研究者であるわたしが、村上春樹さんへ突然に手紙を書くのか? 

    「透明人間に上着を着せる」とか「時間を味方につける」とか。そうした(常人には思いつけない)気の利いた文章表現を拙著『人新世のエコロジー』(日本評論社、2023年))の中でお借りしたことが理由である。

    なので、拙著を謹呈することにした。※と書けば、それなりの理由であるように聞こえるが、まぁ、勝手に送り付けた、というのが正しい。

    それにしても、肩の凝るミッションだった。村上春樹さんとは会ったことがない。しかも、会ったことがないだけではなく、何だかその存在がとても遠い。雲の上というか、地下二階というか、そんなところにいるような・・・・。もっと言えば、何だか現実に存在しているのか / していないのか、よくわからないような、そんな感じ。

    と、そうしたことは何とか自分の中で折り合いをつけることにして書き始めてみたものの、困ったのが村上”先生”にするか村上”さん”にするか? である。

    何と言えばいいのか・・・・。村上春樹さんは”先生”がどうにも似合わない人のように思うのです。村上作品(とくにエッセイ)を読んだことがある方ならば分かってくれるんじゃないかなぁ・・・・この感覚。

    でもなぁ、小説家って”先生”って呼ばれてるんだろうしなぁ・・・・。とか何とか、3日間悩んだ末に、村上”さん”と書くことにしてしまった。

    イラっとするかなぁ・・・・。失礼な奴だと思うかなぁ・・・・。

    まぁ、でも、そもそもこの手紙が読まれないかもしれない! この可能性が一番高そうだ。ならば、杞憂ですね。杞憂。

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韓流ジャカルタUSA

  • 2023.3.2 チャングムの衝撃

    日本での第1次(?)韓流ブームはドラマ『冬のソナタ』とともにやって来た。2000年代初頭のこと。わたしはひねくれ者なので、「どいつもこいつも冬ソナかよ。あ~、やだやだ」などと思っていた。

    ところが、2004年のとある日、テレビのチャンネルをいじっていたら、あるドラマがちょうど始まった。

    『宮廷女官チャングムの誓い』

    「あ~、これが韓流ドラマってやつか。一体、どんなもんよ?」 そう思っていると、カミさんから一言。「他に何かやってないの? (チャンネルを)変えてよ」 「お~ん(阪神の岡田監督風。わたしは阪神ファン)」とは返したものの、何だか妙な縁のようなものを感じ、そのまま1話を観てみることにした。で、驚いた。

    何これ? 面白すぎる! 

    まだ幼いチャングム(主人公の女の子)が王宮に入り、料理人としての道を歩みだすのだけど、話のテンポが良く、モチーフも新鮮。素直に「あ~、面白いな」と思える内容だった。そして、カミさんから「もう、止めなさいよ。単なるブームなんだから」などと言われながら、2話、3話、4話と観ていくうちに、あら不思議。わたしはもちろん、ぐだぐだ言っていたカミさんもどんどん話に引き込まれていったのである。

    そして、わたしにとっての衝撃は、大人になってからのチャングム。つまり、イ・ヨンエさん。こんな美人が世の中にいるのか、と驚いた。

    というわけで、ストーリーは息もつかせぬ展開だし、イ・ヨンエさんも素晴らしい。すっかりはまって、2003年にはソウルへ GO。

    チャングムのテーマパークや本場の韓国料理を堪能したが、面白かったのは、東大門市場(※ソウルにある有名なマーケット)での出来事。

    無数の小さな店がひしめく中で、ある店のおばちゃんに声をかけられた。一生懸命に話しかけてくるのだが、こっちは韓国語が分からない。

    だから、テキトーに「イ・ヨンエ。イ・ヨンエ」と連呼したら、「何? イ・ヨンエ? そうか、ちょっと待ってろ!」と(多分)言われて、そのおばちゃんが座っていた椅子に無理やり座らされた。

    で、何が起こるのだろうと待っていたら、10分後。戻ってきたおばちゃんの両手にはあふれんばかりのチャングム(=イ・ヨンエさん)のキーホルダー! 少なく見積もっても50個以上。しかも、すべて同じデザイン! で、おばちゃんは、「これもイ・ヨンエ。それもイ・ヨンエ。全部、買え。安くしとくから」 みたいなことを(多分)叫び出して、あぁ、びっくり。

    「いやいや、全部は買えないよ(だって、全部、同じデザインじゃん)」と言って、でも、何だか申し訳ないから、2個だけ買ったら、おばちゃんの超絶に不服そうな顔。

    「イ・ヨンエ、イ・ヨンエって言い続けてたのはだれよ? あんたでしょ! だからあたしは・・・・」

    みたいな(多分)恨み節の連呼。

    おばちゃんには申し訳なかったけれど、そのキーホルダーは今でも使っています。サステナブル!

    こうして、以来、すっかり韓流にそまったわたしは、今は毎晩、Netflix で韓流ドラマを楽しむ日々。何かおススメはあるかって? はい、あります。長くなったので、それについてはまた今度!

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